Landscape of the Four Seasons 1550
by Sesson Shukei
雪村周継は、室町時代の禅宗の画僧である。京都を訪れたとみなされておらず、独自の画風を確立したのは、関東地方を遍歴した時期であった。
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この作品は、本展覧会唯一の、16世紀の作品である。夢幻的な中国の山水が、眼前に、空間奥深く広がっている。屏風の折れにより、その効果は一層、高められている。絵の構成は、縦書きの日本の書と同様に、右から左へと展開しており、四季の移り変わりは、右隻の1年のはじまりとなる紅梅から、左隻の積雪の山へと表わされている。右隻の山寺と左隻の村落は、舟の往来する入江を取り囲んでいる。人々は、せわしなく動き回り、岩の形は、地形的にあり得ない程ねじれ、滝水は、指を広げたように、しぶきをあげている。
このように、中国を起源とする禅宗の信者たちが理想とした風景画とは、知性と信仰の営みを妨げられることなく探求できまた四季...
- Size:
- Each: 174.2 × 357.2 cm
- Medium:
- Pair of six-panel screens; ink and light color on paper
- Credit:
- Courtesy of the Art Institute of Chicago
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